サラブレッドの“第2章”が始まる!

4月から5月にかけての世界戦ラッシュから、しばらく間をおいて、プロボクシング界の世界タイトルマッチ戦線が“秋の陣”に向けて動き始めました。

WBC世界バンタム級王者・山中慎介(32=帝拳)が9月22日、前WBA世界バンタム級スーパー王者(現・WBC同級3位)アンセルモ・モレノ(パナマ)と9度目の防衛戦を行うことは、既に報じられています。

この注目の大一番に続き、WBA世界フライ級王者・井岡一翔(26=井岡)が9月27日、同級12位のロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30=アルゼンチン)と初防衛戦を行うことが決まりました。

井岡は、今年4月22日、WBA世界フライ級王者ファンカルロス・レベコ(アルゼンチン)に挑んで判定勝ち(2-0)し、ミニマム級、ライトフライ級に続く、井岡家悲願の3階級制覇を達成しました。

ちなみに日本人選手の3階級制覇は、亀田興毅に続いて2人目。プロ18戦目での3階級制覇は、史上最短の快挙・・・。そして、3階級制覇王者の“第2章”の開始です。

が、春先のレベコ戦、まだ目に浮かべることができるファンの方々は多いと思います。

それより以前の2014年5月4日、井岡は、初のフライ級挑戦となったアムナト・ルエンロン(タイ)戦で判定負け、プロ15戦目で初黒星を喫する悔しさを味わっています。

アルゼンチン勢が仕掛ける波状攻撃!

という経緯から、2度目のフライ級挑戦となったレベコ戦は、もう絶対に負けられない試合、従って戦略は、レベコの攻めに対してジャブを軸とする慎重な“大人”の戦い方に終始し、結果として井岡は、全体的に支配していたものの、手数の比較でレベコに見劣りする部分もあったことは確かでした。

出された採点は、2人のジャッジが、115-113、116-113、で井岡の勝ち、1人が114-114のドロー、2-0の接戦となり、この結果に不満を持ったレベコ陣営が、再戦を求めました。

これを受けたWBAが、レべコ陣営の要求を認め、両陣営に再戦を指示。一時は“ダイレクト・リマッチ”の形で井岡の初防衛戦がレベコ戦となる可能性も出ていたものですが、それはひとまず回避されました。

しかし、これには伏線があるようです。

ソーサは、レベコと同じアルゼンチンの選手です。取材に当たっている担当記者によると、レベコを抱える有力プロモーター傘下の選手でもあり、、まず、ソーサという“第一の刺客”を放ち、井岡が防衛に成功すれば、2度目の防衛戦時にレベコをぶつける、という、アルゼンチンの波状攻撃に井岡がさらされるという筋書きです。

まあ、しかし、王者というものは、そういうものなのでしょう。

元世界王者の浜田剛史氏に言わせれば「世界の頂点に立った喜びなどは一瞬ですね。もう翌日からは、世界中の刺客たちにとことん研究され、狙われることを覚悟しなければならないのですから・・・」ということのようです。

なにしろ、WBCの王者には、ローマン・ゴンザレス(ニカラグア、帝拳)がいて、いずれはフライ級最強決定戦もやらざるを得なくなるかもしれないのですから・・・。

井岡に求められることは、誰が来ようとも、目の前の敵に勝ち続け、本人が言うように「最強を証明する」ということに尽きるでしょう。

そこに視線を向ければ、一度勝った相手のレベコの不満、再戦要求など、負け犬の遠吠えにしか聞こえてきませんが、どうでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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