“マネーゲーム”的なプレーオフ制度

シーズン大詰めのUSPGAツアーでは目下、プレーオフの熱戦を展開中です。

第2戦「ドイツ銀行選手権」(9月7日最終日、米マサチューセッツ州ノートン=TPCボストン)での松山英樹(23=LEXUS)は、追撃のチャンスがあったものの、残念ながらが通算4アンダーで25位に終わりました。

が、プレーオフ全4試合、獲得ポイントの順位によって振り落とされていくサバイバル・レースにあって、第2戦終了時点でポイント16位の松山は、上位30人で争われる最終戦「ツアー選手権」(9月24日開幕、米ジョージア州=イーストレイクGC)への、昨年に続く2年連続の進出を確実にしており、その動向が大いに注目されるところとなっています。

ところで・・・です。今さら恥ずかしくて聞けないけど、の顔つきでゴルフ好きの友人が「このプレーオフってどういう制度なの?」と聞いてきました。

いやいや、ちっとも恥ずかしいことはありません。プロフットボールのNFLや野球のMLBなどのプレーオフは、よく耳にして身近なものとなっています。しかし、ゴルフのプレーオフは、大会で同スコアで並んだ選手が、優勝を決めるために実施するプレーオフは知っていても、新制度のプレーオフについては、よく分からない、というのが一般的ではないかと思います。

このプレーオフ制度は2007年に導入されています。

目的は“ツアー界の活性化”だが・・・

例年、シーズンの終盤を迎える秋は、NFLを中心に米国の人気スポーツが活発化する時期となり、プロゴルフもそれらに対抗すべく、スポンサーやファンを納得させるべく、活性化を意図した新システムの採用となったわけです。

プロゴルフ界は従来、賞金獲得額でランキングを決めていましたが、これだと早々に賞金王が決まってしまうと、残された試合の興味が薄れてしまうマイナス面があり、新制度では、賞金獲得額のほかに、各大会での順位によるポイントが与えられ、獲得ポイントの上位者がプレーオフに進み、ナンバー・ワンの座を決めるという仕組みとなっています。

それも第1戦の出場枠125人が、第2戦では同100人となり、第3戦が同70人、最終の第4戦が同30人となる、緊張感が最後まで持続されるサバイバル・レースとなります。

ざっと言うと、レギュラー・シーズンでの獲得ポイントが、いったんリセットされ、優勝者には1000万ドル(約12億円)のビッグボーナスが与えられる、総額3500万ドルが懸かったプレーオフの舞台で、新たな熱い戦いが繰り広げられるというわけです。

まあ、プロの世界は、金を稼ぐ世界ですから、一攫千金を夢見るシステムがあるなら、それに越したことはないでしょう。

しかし、一方、レギュラー・シーズンには「4大メジャー」があり、そこでの優勝者は、賞金より、むしろ“名誉”を大事にしたいと思うことでしょう。また、地道にコツコツとレギュラー・シーズンを戦ってきた選手が、一発大逆転される可能性もある、不公平感は? どうなのでしょう。

と考えると、活性化を目的としたプレーオフ制度は、いかにもアメリカ的な“マネーゲーム”的要素にあふれており、日本人が好きな“情緒”的要素には欠けているなァ、と思います。

面白ければいいのでしょうが、やはり「マスターズ」や「全英オープン」などメジャー競技優勝者たちの影を薄くしてしまいたくないものですが・・・。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR