あの頃の輝きをもう一度見たい

新旧交代には早過ぎます。

昨今、若手の台頭が顕著なJLPGAツアー界だとしても、30歳は「もう」か「まだ」か-。言うまでもなく「まだまだ」でしょう。

一時代を築いた女子プロゴルファー・宮里藍(サントリー)のこのところの不振です。

目下、熱戦を展開中の今季メジャー第3戦「日本女子オープン」(石川県加賀市=片山津GC白山コース)で第2日(10月2日)、宮里は75(パー72)とスコアを落とし、通算8オーバーで決勝ラウンド進出ラインに1打及ばず(62位タイ)予選落ちしてしまいました。

主戦場とするUSLPGAツアーでも、7~8月の5試合連続予選落ちを喫するなど、悪い流れを断ち切れないまま、スポット参戦のJLPGAツアーも、これで出場4戦ともすべて予選落ちと、往年の“強い藍ちゃん“がすっかり影を潜(ひそ)めてしまいました。

宮里と国内女子ゴルフの最高峰「日本女子オープン」といえば、思い出すのが2005年秋、神奈川県横浜市の名門・戸塚CC西コースで開催された大会でしょうか。

この大会、宮里は独走態勢を築き、20歳3カ月の史上最年少記録で公式戦初優勝を飾るのですが、目を見張ったのは、抜群のコース・マネジメントでした。

国内4戦連続予選落ちの不振

舞台となった戸塚CC西コースは、井上誠一氏の設計です。戦略性の高さに加えてJGA(日本ゴルフ協会)主催の公式戦ならではの深いラフ、速いグリーンなどの難しいセッティング。その中で宮里は、コース・マネジメントという“頭脳の勝負”で栄冠を勝ち取ったものでした。

余談ですが、このコース・マネジメントに関して宮里は以前、父親の優氏からこっぴどく叱られたことがあります。アマチュアで出場した01年の「フジサンケイ・クラシック」でのこと。パー5のホールでダブルボギーを叩き、工夫が感じられない攻略に「お前の頭はカボチャか。ゴルフなど辞めてしまえ!」となったそうです。

まあ、そうしたことを経て、宮里のゴルフは、我慢を強いられる展開になったとき強い、と言われるようになりました。

つまり、ガンガンとバーディー・ラッシュとなるような展開では、自身の飛距離の問題も含めて、どうしても苦手となりますが、その代わり、スコアが伸びずに皆が忍耐を強いられるような展開になったときは、ジワリと上位に来ているといった“粘り強い”ゴルフです。

冒頭に〈新旧交代は早過ぎる〉と書きましたが、しかし、その流れは確実に若い力がドライバーの飛距離を武器に押し寄せていることは間違いありません。

そうした中で宮里は、持ち味である我慢のゴルフ、アプローチ&パットの巧さ(それもこのところ不振ですが・・・)で、これからどれだけの勝負が出来るのでしょうか。今季の米女子ツアーで20試合中、8試合の予選落ち、トップ10入りなし、の戦績が何かを暗示しているように思えてなりません。

加えて・・・その低迷が、国内ツアーにも及んでしまうとかなり深刻、まだ30歳だろ、これからが円熟期! と励ましたくなってしまいます。

2010年にマークした世界ランク1位の輝きを、何とかもう一度、取り戻してもらいたいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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