「セントオの日」に思うこと

東京五輪の開会式が「1964年(昭39)10月10日」に行われたことで、1966年に制定された「10月10日=体育の日」は、その後、祝日法の改正により、2000年から「10月の第2月曜日」(今年は10月12日)に変更されましたが、今週末のように3連休となるメリットはあっても、やはり、イメージとしては変更前のほうがしっくりきます。

一方、1年365日、暦の上での1月1日から12月31日まで、何かと○○記念日にしてしまうのも、商魂のたくましさをも含んだ器用な日本人らしさです。

・・・で、10月10日は、まあ、どこにでもこうしたものをひねり出すアイディアマンはいるもので「1010はセントオ」の語呂合わせ、さらにスポーツの後は入浴でサッパリ、の意味も込めて、1996年に「銭湯の日」(東京都公衆浴場商業協同組合・東京都公衆浴場業生活環境衛生同業組合)に制定されました。

〈銭湯(「洗湯」とも書いた)〉=「料金を取って入浴させる公衆浴場」(広辞苑)

私の年代が大学生だった1960年代、風呂なしの下宿生活をする学生たちや、すべての家庭に風呂があったわけではない人々で、銭湯はにぎわい、銭湯の軒数そのものも街中に数多く見られたものでした。

それが同年代後半、高度経済成長とともに風呂付きの住宅が一般的になり、利用者の減少とともに銭湯の軒数も次第に減少を余儀なくされています。

現状、私が住む街(神奈川県藤沢市)も、かつて見かけた銭湯の多くが姿を消し、今では探すのに時間がかかるほどの少なさとなっています。

若い女性客でにぎわうスーパー銭湯

家に風呂がなく、一日の汗を流し、疲れをとるために欠かせなかった銭湯の役目が、風呂付きの住宅が当たり前になるとともに次第に終わりを告げるのは仕方ないにしても、古来、公衆浴場には“社交の場”的な役割があります。

昨今、日本を旅する外国人ツーリストたちが銭湯にハマるのも、裸の付き合いの楽しさ、面白さが主な理由にもなっているとのことでした。

となると、いわゆる汗を流し、体を洗うことを目的とする街中の銭湯から、各種の風呂が設備され、入浴後も仲間たちとにぎやかに飲食のひとときを楽しめる居酒屋的要素の食事処も備えた、郊外のレジャーランド的「スーパー銭湯」への移行は、昨今の人気の高さとともに、いかにも風呂好きの日本人らしさを感じます。

資料によると、多くの設備を持つスーパー銭湯は、1980年代の半ばから登場し始めた、とされています。

私もときどき、友人とともにスーパー銭湯に出掛けますが、利用の仕方としては、露天風呂でのうたたねを含めて約3時間くらいの長風呂の後、レストランでの飲食など、ここで約5時間くらいは、ゆったりとした時間を過ごします。

ちなみにここは料金600円の手ごろな値段の設定が魅力。雨模様で外出が億劫(おっくう)なときなど、いい時間つぶしになりますね。

スーパー銭湯で目につくのは、早い時間帯に目立つ高齢者の利用、午後からは家族連れ、そして驚かされるのは、老若を問わず女性客の多さです。

彼女たちのために、レストランでは「甘味処」のコーナーも新設されたりしているそうですが、若い女性とスーパー銭湯、というのも、いかにも当世風の構図です。

今週末の3連休の始まりとなった「銭湯の日」の10月10日土曜日、各地のスーパー銭湯は、千客万来のにぎわいを見せているでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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