「光則寺」の土牢に言葉を失った!

さて・・・「鎌倉散策」シリーズの第6弾は、極楽寺から長谷周辺の寺院です。いつもの通り、気の向くままブラついてみました。

薄曇りながら、雨の心配はない秋晴れとなった10月14日午後1時-。

鎌倉好きの友人FとS、それに私を加えたいつものメンバー“3匹のオヤジ”が、江ノ電「極楽寺」駅の改札口に顔をそろえました。

「このところ腰の具合がネ~」とか「どうも足の調子が悪ィんだよね」とか、何だかんだと歩きたがらず、集まった途端にもう、打ち上げのビールを思い浮かべている面々とあって、今回は歩行の少ない、楽な散策を選択しました。

で、最近の「極楽寺」駅。テレビドラマ「続・最後から二番目の恋」の舞台となって全国に名を馳せ、駅の改札口には、そのポスターなどが貼られ、オバちゃんグループなどは、その前でにぎやかに記念撮影、一人一人がキョンキョンになり切ってご機嫌な様子です。

イヤハヤ・・・とオヤジたちは、そんな“俗世的”光景を見て見ぬふりをしつつ、精神を高め? まず駅裏に位置する北条義時の三男・重時が開基した真言律宗の寺「極楽寺」(鎌倉市極楽寺)に敬意を表してひと回りの後、長谷へと向かいます。

途中、長谷方面に向かって右側、極楽寺切通し沿いに建つ、北条泰時が開基した真言宗大覚寺派の寺「成就院」(鎌倉市極楽寺)に立ち寄りました。

「成就院」は、ご存じ“アジサイ寺”として人気があり、開花の季節など見物人であふれ、沿道に長蛇の列ができるほどのお寺です。

が、目下は「参道工事とアジサイの植え替えのため“2017年まで公開休止”」との張り紙がありました。このお寺は、これだけの人気がありながら、拝観無料を通していますが、友人Fが鋭い見方をしました。

〈植え替えのためにあと2年間もネ~。これって、いずれ拝観有料! を示唆してないかい?〉

十分にその可能性がある出来事ですね。が、頑固なオヤジたちは、拝観料の徴収こそが鎌倉の寺の良さを消していく、という持論があり、そうならないことを願いつつ、ここで厳しい修行を積んだ空海(弘法大師)の像に手を合わせ、後にしました。

ここを出てすぐの向かい側に「成就院」が管理する、虚空蔵菩薩を安置した仏堂「虚空蔵堂」があり、そのそばには鎌倉十井(じゅっせい)の一つ「星月の井」があります。

ついつい見逃してしまいそうですが、これらはしっかりと見届けておきたいものですね。

荘厳な「長谷寺」の十一面観音立像

・・・やがて江ノ電の「長谷」駅到着-。

まあ、いつも混雑するこの周辺の見どころと言えば「高徳院」(鎌倉市長谷)の本尊・大仏様(阿弥陀如来坐像)と「長谷寺」(同)の本尊・十一面観音立像です。ここはいつも、外国人観光客や修学旅行の小・中学生たちでにぎわっています。

オヤジたちの足は、気の向くまま、長谷寺へと向かいました。このあたりでノドが渇き、ビールが欲しいところでしたが我慢して・・・。

拝観料300円の長谷寺は、本堂を初めとして阿弥陀堂、地蔵堂など各堂がしっかり整備されており、観光客を楽しませています。何よりも本尊・十一面観音立像の巨大な姿(像高9メートル18)には、思わず唸ってしまうほどでした。

多くの人々でにぎわう人気の長谷寺の、一本先の横道の奥に「光則寺」(鎌倉市長谷)があります。

北条時頼の家臣・宿屋光則の屋敷が、後に寺となった、と資料にあり、この光則寺の見どころは、やはり、日蓮の弟子・日朗上人が幽閉された土牢の存在でしょう。

境内の奥に進むと石段があり、うっそうと樹木に覆われた中、上っていくと土牢に行き着きます。こんなところに何年も・・・と思わず、言葉を失ってしまうほど、今でも何か怨念を漂わせているような土牢です。

観光化されて明るくにぎやかな長谷寺を出た後の、光則寺のひっそりとしたたたずまい、人影もまばらな静寂にオヤジどもは「うん、ここはいいね」とシビれました。

午後4時ちょっと前。オッ、いい時間だね。江の島に戻って夕日を見よう! ということで意見が一致です。江ノ電「由比ヶ浜」駅から「江ノ島」駅に向かい、下車後、コンビニで缶ビールを購入、エノスイ(新・江ノ島水族館)裏の海岸に陣取りました。

うまいビール、心地よい疲れ、そして・・・夕日が沈む海岸-。

オヤジたちの、土牢への沈痛な思いをも飲み込んで、夕日は一日の汚れをすべて包み込んで、ゆっくりと沈んでいくのでした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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