国内女子ツアー繁栄の裏で・・・

今季のJLPGAツアーは、2戦を残して賞金女王が決まりました。

11月15日終了の「伊藤園レディース」(千葉県長南町=グレートアイランド倶楽部)を制して今季6勝を挙げたイ・ボミ(27=韓国)の初戴冠です。

獲得賞金額は2億781万7057円で、国内女子ツアー初の「2億円超え」を達成。2011年から日本ツアーに参加して5年目。地道に積み重ねてきた努力を開花させました。

「スマイル・キャンディ」の愛称通り、キュートな笑顔で日本人男性のファンも多いことと思います。イ・ボミの快挙を伝えるスポーツ新聞各紙もそろって、昨年9月に他界した父親ソクジュさん(享年56)のために・・・と他国で頑張る健気(けなげ)な孝行娘ぶりを書き込んでいました。

それはそれでいいことです。

・・・が、ちょっと目を転じると、国内女子ツアーの賞金女王は、2010年からの6年間、2010、11、14年アン・ソンジュ、12年全美貞、15年イ・ボミと韓国勢が席巻、日本勢は13年の森田理香子ただ一人なのです。

気に懸かる日本人勢の不甲斐なさ

今季のツアー競技優勝者を振り返ってみても、先の「伊藤園レディース」まで計35試合を消化して外国人勢が20勝、日本人勢が15勝。また、最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」をのぞき、終了したメジャー3試合をすべて外国人勢が制しています。

まあ、今に始まったことではないにしても、何とも“やりきれない”情勢を感じたのは、2週前に日本で行われたUSLPGAツアー「TOTOジャパンクラシック~伊勢志摩」(11月8日最終日、三重県志摩市=近鉄賢島CC)でした。

最終日、3人プレーオフで優勝を争ったのが、アン・ソンジュ(優勝)、李知姫、スタンフォードの外国人勢。最終成績は、上位6位タイまで11人が外国人で日本人選手は、12位の穴井詩が最高となりました。

日本で開催される唯一の米女子ツアーとあって米ツアー勢、日本ツアーの外国人勢、日本人勢、と三つ巴の戦いが期待されましたが、結果は日本人勢の惨敗、力のなさを示すばかりとなった形です。

2015年の国内女子ツアーは、全37試合、賞金総額で史上最高額の33億3300万円となり、開幕前のJLPGA・小林浩美会長は「(新規トーナメントに関しても)たくさんのオファーがあってうれしい限り。選手も高いモチベーションで臨める」と熱く語っていたものでした。

外国人勢の席巻に関しても、門戸の解放は、それが時代の流れであり、日本人勢にとって切磋琢磨につながるなら・・・と前向きの姿勢ですが、恵まれた環境に選手が甘えてしまっては〈親の心、子知らず〉になってしまうでしょう。

6勝を挙げて獲得賞金2億円を突破したイ・ボミの頑張りを、日本人選手たちはどう見たことでしょうか。

また、5勝を挙げて2位につけているテレサ・ルー(台湾)を、3位につけている李知姫(韓国)を、後塵を拝している渡邊彩香、菊地絵理香、成田美寿々たちは、悔しさを持ってリベンジを心に宿しているのでしょうか。

国内男子ツアーに対して国内女子ツアーが、このところ、繁栄の道をたどっっているだけに日本人選手たちの不甲斐なさが気になるところです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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