緊迫感を増すライトフライ級世界戦線

年末に控えるプロボクシングの世界戦ラッシュ(計7試合)にあって、WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29=ワタナベ)の2度目の防衛戦を注目しておきたいですね。

大みそかの12月31日、東京・大田区総合体育館で、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(35=ワタナベ)の11度目の防衛戦と並び、ダブル世界戦で行われます。

田口は昨年大みそか、王者アルベルト・ロセル(ベルー)に判定勝ちして王座を奪取。印象的な試合を見せたのは、その後の今年5月のV1戦、クワンタイ・シスモーゼン(タイ)戦でした。

田口にとっては、初防衛戦で緊張度が高まる試合となりましたが、展開は圧巻! 1階級下とはいえ元ミニマム級王者のクワンタイから7回までに計4度のダウンを奪う攻勢です。

4度のダウンはいずれも終了間際で“あと一歩”を逃がしていましたが、こうなると倒さなければファンが納得しません。

それを察知したか8回、ロープ際に追い詰めて連打を浴びせ、5度目のダウンを奪ってレフェリーストップのTKO勝利となりました。

王座を奪取したロセル戦でも、計2度のダウンを奪っていますが、老獪(かい)なロセルに粘られて判定勝負に持ち込まれています。

その意味では、王者となって王者らしい戦いを見せた田口でしたが、ガンガンと振ってくるチャレンジャーに対し、田口の冷静なジャブが威力を発揮、その風貌に似合わない? 大人の対応が光った試合、という感想を持ちました。

田口、木村・・・そして八重樫も!

冒頭に〈注目しておきたい〉と書いたのは、今回のV2戦で、田口のこうした試合をもう一度見たい、と思ったからです。

相手のルイス・デラローサ(コロンビア)は過去、WBO世界ミニマム級暫定王座に2度、同ライトフライ級暫定王座に1度、と計3度世界に挑戦し、いずれも敗れています。

特に2013年9月、WBO世界ライトフライ級暫定王座挑戦では、王者モイセス・フエンテス(メキシコ)に1回TKO負けを喫しています。

残念ながら、どういう試合内容だったかどうかは、知る機会が得られず分かりませんが、中南米らしい好戦的な選手なのだろうなァ、ということは容易に予想がつきます。

王者になって成長度が増した田口が、うまく捌(さば)くのか、あるいは打ち合いに応じるのか、そのあたりを見届けたいですね。

もう一つ-。

ライトフライ級は、先に“商社マン”木村悠(32=帝拳)がWBC王座を奪う快挙を演じています。

また、12月29日(東京・有明コロシアム)には、世界2階級制覇の八重樫東(32=大橋)がIBF世界ライトフライ級王座に挑戦します。

田口が防衛に成功すれば、いずれ近い将来、世界の舞台で木村戦(あるいは八重樫戦も)が実現する可能性もあり、その意味でも、今回の田口の防衛戦は、見逃せませんね。

田口と木村は2011年10月、後楽園ライトフライ級トーナメント決勝戦でぶつかっており、このときは田口が6回TKOで勝ち優勝を飾っています。

田口のプロボクサーらしからぬ、イケメンの優男(やさおとこ)ぶりも、なかなか魅力的です。

ちなみにジムの先輩・内山は、田口を「ツヨカワ」を超えて「ツヨカッコイイね~」などと評しているそうですよ。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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