「丙申」の年に思うこと

年賀状に「申(さる)」の字や「猿」の絵が躍り、世の中の仕事始めとともに「申年」の2016年が本格的にスタートしました。

今年の干支(えと)は「申」なのですが、私たちは干支というと、当たり前のように「十二支」の「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」・・・といった12種類の動物のほうをすぐ口にします。

が、干支には「干(え)」のほうもあり、これは「かん」というのだそうですが、つまり「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」・・・と続き、最後の「癸(みずのと)」までの10種類があります。

この10種類の「干」と12種類の「支」を組み合わせることにより、同じ「申年」でも5種類の年が出来上がります。

そう・・・「壬申(みずのえさる)」「甲申(きのえさる)」「丙申(ひのえさる)」「戊申(つちのえさる)」「庚申(かのえさる)」の5種類ですね。

ですから、戦後最初の「申年」が1956年(昭31)で、今年が6回目であっても、では、今年がそれにあたる「丙申」はというと、同年以来、60年ぶり、戦後2回目、となり、12年ごとに回ってくる「支」とはまた違った意味合いを持つ年というとらえ方もされます。

ところで「丙」というと「丙午(ひのえうま)」がよく聞かれます。

「丙午」は、辞書にも掲載されており「丙は『火の兄(ひのえ)』の意。午は西南であるので、この年は火災が多いとする。また、この年生まれの女は夫を殺すという迷信がある」(広辞苑)とありました。ちょっと物騒な年ですね。

「変革の年」といわれるが・・・さて

では「丙申」は、どうなのでしょうか。

「丙」の「火の兄」には「かまどの火の燃えるさま」を表す「激しさ」も別の意味としてあリ、従って「丙申」の年は「変革の年」ともいわれるそうです。

前回1956年、昭和31年の世相を調べてみますと、日本は高度経済成長がスタートした年に当たり、地方から“金の卵”とされた中卒者が集団就職列車でどんどん上京した時代。また、庶民のあこがれとなった団地住まいが誕生、その結果として核家族化が進んだり、映画界では石原裕次郎さん(故人)が兄・慎太郎原作の「太陽の季節」でデビューしたりしています。

つまり、戦後が終わり、新しい社会の構築、大きな変革がなされた年、と認識できると思います。

それから60年-。

日本は、昨年の戦後70年を経てひと区切りをつけ、社会の成熟度はますます高まりつつあります。

それゆえの、ものごとに対する姿勢のゆるみ~人々の「安心・安全」を裏切るゼネコンの杭打ちデータ流用、マンション傾き事件など~が起き、また、そうした出来事は、昨年の「今年の漢字」が不安を表す「安」となったことにも象徴されました。

さて・・・「火の兄」を猿が背負ってやってくる「丙申」の今年、何やら激しい変革がもたらされそうな気配を感じます。

それが良い方向に進むことを祈りつつ、今年を見守りたいと思いますが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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