勇気をもらう大銀杏の復活

この時期にしては暖かい気候となった1月8日午後、JR横須賀線(あるいは江ノ島電鉄)の「鎌倉」駅東口で、この鎌倉散策シリーズではおなじみの常連、鎌倉好きの友人F君と合流しました。

日ごろ、鎌倉の“裏”を中心に変化球的な散策を楽しんでいる私たちですが、その割に「正面切って八幡さま(鶴岡八幡宮)にお参りしたことがないねェ」ということで、新年ということもあり、ここは直球勝負! 襟を正して初詣となった次第でした。

昨今の鎌倉は、季節を問わず混雑しています。1月上旬のこの日も、相当な混雑を予想していましたが、翌9日からの3連休の前日ということもあったのか、意外に並みの人出となり、小町通りもたびたび人にぶつからずに歩ける心地よさとなりました。

小町通りに数ある横道を八幡さまに向かって右に曲がると、若宮大路と呼ばれる参道にぶつかります。「二の鳥居」から八幡さまの境内に至る「三の鳥居」までが、その季節に桜並木となる「段葛(だんかずら)」ですが、現在は改修工事中で囲いに覆われており、今年の桜は見られないことが残念ですね。

さて、八幡さまの境内に入ると、やはりここは“表”の鎌倉、初春の柔らかい日差しに包まれ、和服姿の女性たちも多く、いかにも新春らしい、いいい雰囲気を漂わせています。

ブラブラと歩き、拝殿に向かう前に、高齢者たちにはちょっときついだろう、我慢を強いられる61段の石段。それを上り始める前に、ここに来るといつも気にかかるのが、石段左側にある〈大銀杏の回復状態〉です。

襟を正して八幡さまで初詣しながら・・・

2010年(平22)3月10日未明、前日夕刻から続いた爆弾低気圧による強風でこの大銀杏が根元から倒れてしまった、というニュースを聞いたときは、かなりビックリさせられました。

私は子供のころから、進級やら進学やら、何かというと鎌倉の八幡さまに出向き、お参りしたり遊んだり、その際に樹齢1000年超(推定)と言われる大銀杏の巨木は、常に身近なところにあって、知らずのうちに心の中に植えつけられていたような気がしていたからです。

歴史的には、1219年(建保7)1月、僧侶の公暁(くぎょう)が源実朝を暗殺したときに、この大銀杏の陰に隠れていたという言い伝えがあり、だから「隠れ銀杏」ともいわれているのだ、などということを聞かされていました。

その大銀杏が・・・倒木のショックの日から、今年の3月で6年-。

倒れた大銀杏は、三つに分断され、そのうち根元の部分が、もとあったところの近く植えられ、参拝者の目に触れられながら、今に至っています。

この日、私たちが見たそれには、移植された切り株から成長を始めた若芽が若木となり、存在感をアピールするように空に向かっていました。

私ごとで恐縮ですが、私は昨年12月中旬、ちょっとしたことで入院・手術を余儀なくされ、まだ後遺症が残っている状態なのですが、そんなこともあり、生命力に溢れた若木には、オイ、頑張れよ! と思わず声をかけてしまい、また、この若木が、元の幹の太さ7メートルに達するのに何十年、何百年かかるのか分かりませんが、そのめげない力に勇気をもらう思いでした。

・・・といった感じで新春早々の初詣は、なかなか意義深いものとなりました。

そして、帰路は地元・藤沢に戻り、いつもの蕎麦店で旨いビール! となった次第でした。

まあ、今年も“相変わらず”となりそうですが・・・ネ。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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