新聞とは何か? 記者とは何か?

1995年(平7)1月17日午前5時46分-。

兵庫県南部を襲った「阪神・淡路大震災」の発生から、この1月17日で21年となりました。

その前日の1月16日、土曜日の午後、フジテレビ系でドキュメンタリードラマ「神戸新聞の7日間」が再放送され、新聞とは何か? 記者とは何か? を改めて考えさせられながら、2時間の番組に引きずり込まれてしまいました。

この番組は、同震災の発生から15年後の2010年1月16日にフジテレビ系の「土曜プレミアム」枠で放送されたものです。当時の視聴率(平均)は、関西地区19・3%、関東地区15・3%(ビデオリサーチ調べ)でした。

原作は「神戸新聞の100日」で、震災により社屋が崩壊、新聞製作の手段を失った神戸新聞が、緊急時の提携を約束していた京都新聞の支援を受けて新聞発行を継続する苦難を描いたものです。

壊滅状態の被災地に飛び出した記者たちは、特に写真部記者たちは、想像を絶する凄惨な状況に接し、声を失う中、新聞の“伝える”使命が理想としてあっても、瓦礫(がれき)の下からひきずり出される死者や重なり合う死体になぜ、オレたちはシャッターを押さなければならないのか、とシャッターにかけた右手人差し指を震わせます。

改めて思う地元紙「神戸新聞」の使命

記者って何だ! その前に人間であるオレたちに、そんなことが出来るのか!

写真部記者の三津山“櫻井翔”朋彦、新人カメラマンの小藤“吹石一恵”香織たちは悩み、一方、とにかくシャッターを押し続けるしかないだろう! と非情に徹して外に飛び出していく金居“荻原聖人”光由と、殴り合いのけんかさえも始めます。

取材に当たる記者たちも、そこから京都新聞に送られる記事・写真をレイアウトして製作に当たる、京都新聞で待機する神戸新聞の整理部記者たちも、皆が、心の中で涙を流しながら、しかし、被災者たちが絶望の中で待っているのは、地元紙・神戸新聞の情報だろう、という使命で自らをムチ打ちます。

さらに・・・販売店を失った店長は、自ら出来上がった新聞を抱え、神戸新聞社員たちが命がけでつくりあげた新聞を無駄にはできない、一人でも多くの人に読んでもらいたいと、人々に声を掛けて配ります。

壊滅した街の中、しかし、生きていかなければならない被災者たちに新聞は何が出来るのか、地元紙の役割は何なのか、そしてまた、新聞をつくる私たちも被災者なのだ・・・非常事態にあって記者たちは、次第に新聞とは何か、記者とは何か、の核心に迫っていきます。

紙面も、悲惨な状況の事実報道から、再建への模索、希望への歩み、とトーンを変えます。

給水場でバケツに入れた水を運ぶ少年少女たちにカメラを向ける三津山カメラマン。写された少女の笑顔には、間違いなく明日への希望がありました。

新聞とは何か? 記者とは何か? 

それぞれが、それぞれの立場でもがき、苦しみ、窮地と闘いながら、記事を書き、写真を撮り、新聞をつくり、簡単に答えは出せなくても〈記者とは“記録者”なのだ〉という“役割”を成し遂げていったのでした。

その姿に・・・ちょっと熱いものがこみ上げてしまいました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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