「そうなんですねェ~」の不思議

最近、会話の中の相槌の打ち方として「そうなんですねェ~」という言葉が多く聞かれるようになってきました。

いつごろから聞かれるようになったのかは定かでありませんが、私が最初に聞いて「あれっ?」と違和感を覚えたのは、確か3年ほど前のことだったと思います。

以来、妙に気になる言葉として頭の中に入っており、そうして聞いていると、ラジオやテレビのアナウンサーたちも番組の中で普通に使ったりしており、そういう相槌の打ち方が今、浸透しているのだろうか、と「?」の気持ちになってしまいます。

最近のことです。

ある用事があり、銀行に出向いたときのことでした。

応対してくれた30代と思われる女性が、私の要件にテキパキと応じ、しかし、私が状況を説明した後に「そうなんですねェ~」と相槌を打ったのです。

親しい友人との他愛のない会話の中でもないし、笑い合う場面でもないときに、こうした相槌を打たれたとき、皆さんはどう感じるでしょうか。

会話を途絶えさせるヘンな相槌

そのときの私の素直な気持ちを言うなら、そこで会話が途絶え、次の言葉がしばらく出てこなくなってしまったのです。

例えばこのとき、その女性が「そうなんですか」という相槌で私の話を受け止めたとしたら(それが普通だと思いますが・・・)その言葉には“次”を促す〈ではどうしますか?〉というニュアンスが含まれており、こちらもスムーズに〈ああだ、こうだ〉と話を次に進めていくことができるのではないかと思います。

この「そうなんですねェ~」の相槌は、昨今、飛び交う“若者言葉”の流れなのだろうか? とも思えますが、そうでもなく、使っている人たち(特に女性ですね)は、20代よりはむしろ30代の働く女性に多く聞かれ、それは〈接客の際の丁寧語〉として“柔らかさ”を意識しているように思われます。

が、そうした効果が実際あるのかどうか。少なくとも私は、デキるイメージの女性銀行員に「そうなんですねェ~」と相槌を打たれたとき、柔らかさより、むしろ〈どうでもいいですけど〉と、あまり真摯に受け止めていないイメージを覚えました。

この「そうなんですねェ~」に限らず、この種の言葉が、どこからどうして生まれてきたのか、不思議と言えば不思議です。

例えば、買い物をしたとき、しばしば聞かれるのが「○円になります」ですね。「○円です」で十分なのになぜ「~になります」となるのか、それを丁寧語としているのなら違和感があります。

また、ファストフード店で当たり前のように耳にするのが「~でよろしかったでしょうか?」ですね。店員さんにしてみれば“確認用語”なのでしょうが、ひと通り注文した直後に復唱されて「~でよろしかったでしょうか」ときては言葉もありません。次からは「そうなんですねェ~」とでも応じておきましょうかね~。

言葉というものは、ときを経て使われ方がさまざまに変わるものですが、何か〈ちょっと違うのではないの?〉と思われるものはやめてもらいたいですね。

ラジオやテレビなどマスメディアの中でのアナウンサーの使用などもってのほかと思いますが・・・どうでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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