東京五輪と「煙」の難題?

今夏のリオデジャネイロ五輪まで、この2月5日で〈あと半年〉となりましたが、その後に迫りつつあるのが2020年東京五輪です。

その東京五輪開催に際して、東京都が悩みのタネとしているのが〈受動喫煙防止対策〉なのだそうです。

IOC(国際オリンピック委員会)は、アスリートの祭典としての五輪にタバコはふさわしくない、とする、基本的方針を打ち出しており、2010年には「WHO」(世界保健機構)と〈タバコのない五輪〉を目指す協定を結び、その指針は一層、色濃いものとなっています。

それを受けて近年の五輪開催都市は、2008年北京でも受動喫煙防止条例が実施され、今夏のリオデジャネイロ五輪も、公共施設での禁煙を罰則付きで実施することになりました。

さて・・・東京は? ということになりますが、東京都が4年後に向けて、飲食店やホテルを対象に分煙施設の整備を目的として導入した補助金制度への申し込みが少なく、全体的に低調状態にあることが報じられました。

記事によると、申し込みの少ない理由としては、中小店舗の店では分煙のためのスペースがないことや、また、分煙では受動喫煙は防げない、という根本的な理由により、補助金制度はムダ、と背を向けられているとのことでした。

受動喫煙防止条例というと、思い出されるのが2010年4月、私が住む神奈川県の松沢成文・県知事(当時=現・参議院議員)が、全国に先駆けて実施したことです。

松沢氏が、胸を張って施行したこの条例は-

タバコの煙による健康への悪影響を防ぐため、公共性の高い施設での喫煙を規制する条例。学校、病院、商店、官公庁などを第一種施設として禁煙を、飲食店やホテルなどを第二種施設として禁煙か分煙を義務付ける。分煙の場合、喫煙禁止区域に煙が流出しない措置が必要。違反者には罰則を科す規定がある

-というものでした。

個々の公共マナー遵守を信じたい

この条例に触発されたわけではありませんが、私は2010年9月に禁煙しています。これまで一日、20本入りを2箱、多いときは3箱超えもあったヘビー・ユーザーを終了しました。

やめた理由はさまざまありましたが、主な要因は、世に禁煙ムードが高まり、これまでのようにそこここで気楽に吸えなくなってしまったこと、にありました。

例えばボクシング会場に設置された仕事用の記者室は、喫煙OKだったのですが、それが次第にダメになり、喫煙するには、そこから遠い場所に設置された喫煙コーナーまで行かなければならなくなったこと、執筆中にそれが面倒くさく、ではやめよう、ということでした。

松沢氏が胸を張った受動喫煙防止条例の施行にしても、私が抵抗を感じたのは、そんなことを条例化しなくてはいけないものなのか? ということでした。

第一種施設に指定された場所での禁煙にしても、いまどき、そんなところでタバコを吸う人がいるものでしょうか。それは個人の公共マナーの問題であり、個人の公共マナーというものは、罰則を設けないと守られないのか、という「性悪説」を基準とした見方に抵抗を覚えたわけです。

確かに昨今、そこら中に公共マナー違反があり、罰則を設けなくては収まりがつかないことは分かりますが、それは個々、人として情けないことなのだ、ということに気付いてほしいものだと思います。

東京五輪の開催に際して東京都は頭の痛い問題が山積していることでしょう。

が、タバコの問題などは、嫌煙派が居丈高になる必要もなく、また、愛煙家がムキになって個人の嗜好の問題と声を荒げる必要もなく、自身の内にある公共マナーをしっかり守り、単に、気持ちよく吸える場所で吸い、吸えない場所では吸わなければいい、だけのことでしょう。

いまどき、どれほどの愛煙家でも、病院の待合場所でタバコを吸う行為など、あるはずもないだろうし、その自制心は、五輪という公共の場にあっても同じことです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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