ちょっといい話-

「WOWOW」のスポーツ部エグゼクティブ・プロデューサーと「東京中日スポーツ」の記者、そして私の3人-。

2月9日夜。日ごろ、ボクシング取材でお世話になっている元世界王者・浜田剛史氏(55=帝拳 プロモーション代表)を囲み、東京都内の沖縄料理店で食事会を開きました。

まず「乾杯!」ですが、浜田氏は、現役を引退してからもう、30年近くが経つというのに、依然としてタバコは吸わず、酒もたしなまず、ジュースです。

だからといって酒が飲めないわけではありません。沖縄県中城郡出身、沖縄水産高卒のウチナンチュー。彼らは概して早熟傾向にあり、浜田氏に言わせると「そうですね~。皆、結構、早い時期からタバコを吸い、泡盛もやってましたね~」となります。

浜田氏が言います。

〈(酒は)何でも飲んでましたね。が、ボクシングの道に進むと決めたとき、この道では、タバコも酒もダメ、ということで一切、やめました〉

1987年7月、2度目の防衛戦で王座を奪ったレネ・アルレドンド(メキシコ)に敗れ、痛めていた右ひざの悪化もあり、引退を余儀なくされました。

〈引退の後、2年くらいしてからですかね。誘われて酒を飲み、帰宅がかなり遅くなり、家の前で新聞配達の人と会ったんですね。そのとき、彼は一日の始まり、私は一日の終わり、なんですよね〉

納得できない一日の終わり方

よく分かります。私もスポニチ本紙に在職中、デスク(部次長)となり、当番の日などは、明け方の帰宅となり、家の前では新聞配達員とよく出会いました。

そのときは、つい数時間前まで新聞づくりに携わっていた新聞が、こうして配られていることに対し、つくる側、それを配達する側、の連帯感を覚え、彼の一日の始まりと私の一日の終わりには、強いつながりを感じたものでした。

浜田氏が続けます。

〈イヤでしたね。以前、私がロードワークに出発するとき、新聞配達員とよく出会いましたが、お互いの一日の始まりには、そのとき共通項があり、さあ、頑張ろうぜ! といったものが、無言のうちに感じられましたよ〉

それが・・・彼の一日の始まりのとき、私は酒を飲んで一日を終わろうとしているんですからね。顔を知られている分、イヤになり、引退しても飲むのをやめました、ということでした。

家系をたどると〈琉球国王に仕える士族〉につながる浜田氏は、こういう襟の正し方をする男なのですね。

世間を騒がせる容疑者「K」に、こんな心が少しでもあったなら、とも思います。

記者連中の言いたい放題、にぎやかさの中、先にプロ9戦目を2回KO勝ちした村田諒太(30=帝拳)の話題も出ました。

1月30日、中国・上海でガストン・アレハンドロ・ベガ(アルゼンチン)と対戦、初回に右でダウンを奪い、2回に再び右でとどめを刺した試合です。

目標とする年内の世界挑戦を視野に入れた上々の2016年初戦。浜田氏も積極的な試合ぶりに手応えを感じたようです。

〈前の試合(プロ8戦目=米ラスベガス)が、守ってしまったものでしたからね。今回は課題とした、前に重心をかけること、攻めること、ができました〉

帝拳ジムを率いる本田明彦会長ともども、浜田氏も今年は何かと忙しくなりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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