どうなる? 区切りのV10戦

楽しみな“ゴッド・レフト”の出番が来ました。

3月4日、島津アリーナ京都でV10戦に臨むプロボクシングWBC世界バンタム級王者・山中慎介(33=帝拳)です。

滋賀県湖南市生まれ。南京都高校(現・京都広学館高)に進学してボクシングを始めた思い出の地での防衛戦とあって「京都で戦えるのは本当にうれしい」と必勝の気持ちは“いつも以上”のようで、その分、神の左のサク裂に期待がかかっています。

昨年9月のV9戦は、堅守のアンセルモ・モレノ(パナマ)相手に苦戦を強いられました。打っても打っても当たらず空転する左。8回終了時の公開採点では、モレノにリードを許すなど、きわどい2-1判定の勝利でした。

だから今回は、地元開催ということもあり、KO勝利で文句なしにスッキリと強さをアピールしたいところでしょう。

ところで・・・10度目の防衛戦というのは、一つの区切りでもあり、どんな戦い方になるのでしょうか。

もちろん、そのときを迎える選手にとっては、V9からV11への、単なる〈通過点〉でしかないとの認識だと思いますが、その試合ぶりは、良きにつけ悪しきにつけ、やはり、ひと味違うものを感じます。

例えば-

長谷川穂積(元WBC世界バンタム級王者)の場合

=2009年12月18日、対アルバロ・ペレス(ニカラグア)戦、4回TKO勝利=

序盤から右ジャブで間合いを計りながら、要所で左ストレートをヒット。勝負を決めた4回は、左フックを2度、ぺレスの右ほおと右あごに叩きつけて倒した。強すぎる長谷川を印象付けた圧勝だったが、このころの長谷川は、約12キロの減量を強いられるようになっており、階級の変更も深刻な問題。その減量苦から次戦、11度目の防衛戦でTKO負け、王座から陥落している。

内山高志(現WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)の場合

=2015年5月6日、対ジョムトーン・チューワッタナ(タイ)戦、2回TKO勝利=

開始直後から右の強打を叩き込み、無敗の挑戦者に恐怖心を植えつけた。2回は、尻込みする相手に左ジャブから、空いた顔面に右ストレートを突き刺し、大の字に倒した。2回決着は、内山の世界戦で最短となった。

こうして強者2人のV10戦を振り返ってみると、やはり、V9戦とは違った“何か”が感じられます。

長谷川は、2005年4月16日の王座奪取から5年の長期政権を経て、終盤はデビュー時に3キロだった減量が12キロ増えるなど、V10~V11戦時には、大きな転換期を迎えています。

一方、内山は、次戦のV11戦でも、挑戦者のオリバー・フローレス(ニカラグア)に3回TKO勝ちするなど、文句なしの強さを誇示しています。V10戦での気合が入った最短TKO勝利を含め、36歳の王者は、乗りまくっている、という感じですね。

さて・・・2011年11月6日に王座に就いてから4年4カ月でV10戦を迎える山中は、どちらのケースになることでしょうか。

ちょっと面白いのは、相手のリボリオ・ソリス(33=ベネズエラ)です。

前WBA世界スーパーフライ級王者。2013年5月、同年12月に河野公平(ワタナベ)、亀田大毅(亀田)とそれぞれ戦い、勝利していますが、あの〈負けても王者〉で物議を醸(かも)した亀田戦では、前日計量の際、減量苦に耐えきれずコーラをがぶ飲みして体重増、王座を剥奪された問題児です。

まあ、今回はそんなことはなく、ことは真面目に? トラブルなしに運んでいるようです。その分、不気味な感じもしますが、しかし・・・我らが山中に死角なし! のいい試合結果を期待することにしましょう。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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