就職戦線異状あり? なし?

桜開花の話題が活発化する3月下旬-。

この時期は街中に、卒業式に向かったり、終えたり、若い人たちのにぎやかな声が響き、いかにも“巣立ちの季節”を感じます。

データによると、このところの大学生の就職戦線は、学生優位の売り手市場になっているそうで、文部科学、厚生労働両省の調査では、昨2015年春の大卒就職率は96・7%にも上ったとのことでした。

こうした各企業の求人増が、本当の景気回復につながっているものなら、それは喜ばしいことですね。

氷河期などと就職難の暗い世相に沈む若者より、希望を胸に明日を見る新入社員の明るい顔のほうが、すべてに良し! であることに決まっています。

喜びの顔があれば、一方、緊張の顔もまた、交錯します。

そうです。同時にこの3月1日、来春卒業を控える大学3年生を対象とした大手各企業の「広報活動(会社説明会)」が始まりました。2017年大卒者の採用活動は、この後、6月に面接や試験などの「選考活動」が行われる採用スケジュールとなっています。

この採用スケジュールは、ここ2年連続して変更され、企業側の試行錯誤、大学生の戸惑いが浮き彫りにされています。

短期決戦の中で・・・

各企業の採用スケジュールは、経団連が加盟各企業に求める採用指針によって決められます。

2016年新卒者は、広報活動開始がこれまでの12月1日より3カ月遅い3月1日から、選考活動開始がこれまでの4月1日より4カ月遅い8月1日から、とされました。

しかし、学生たちの反応は、大事な就活が暑い夏の時期にあたることなどに不満の声が多く上がり、採用する側にも、学生にいい影響を与えなかった、という印象があったようです。

そのため、採用指針が再変更され、2017年新卒者の選考活動は、6月1日から開始となりました。

その結果、学生たちの就活は、これまでの「3月1日」から「8月1日」までの5カ月間から、新たに「3月1日」から「6月1日」までの3カ月間に短縮されることになります。

まあ、普通に考えれば、就活に大学3年の後半から大学4年の半分ほどを奪われてしまうのも、どこか不自然な感じもします。活動は短期間であればあるほど、いいことではないかと思います。

とはいえ、短期決戦のデメリットは、学生側、企業側の双方に潜(ひそ)みます。

学生側にとっては、短期間による情報量の不足、企業側にとっては、学生との接触・対話の少なさ、といったところでしょうか。

その不足部分は、いまや就活に欠かせないメールのやりとりでカバーされることになるのでしょうか。

企業が求めるこれからの優れた人材発掘は、出身大学名や学部などのハードウェアから、ではなく、個人の自主性、主体性などのソフトウェアから、と言われます。

ネット上の対話でそれが見抜けるか? メールは体を表すか?

採用形態の変化は、景気回復にともなう求人増の裏で、建前と本音が交錯し合います。

それは、果たして・・・就職戦線異状あり、なのでしょうか、なし、なのでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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