近づいた“パックマン”の最終章

「パウンド・フォー・パウンド」でボクシング・ファンを魅了し続けた元世界6階級制覇王者マニー“パックマン”パッキャオ(37=フィリピン)の“最終章”が近づきました。

パッキャオが「この試合で現役引退」を表明しているティモシー・ブラッドリー(32=米国)とのラバー・マッチ。決着戦となる3度目の対決は4月9日(日本時間同10日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われます。
(試合の模様は4月10日午前11時からWOWOWで生中継されます)

パッキャオにとっては、飛び交った札束でも話題となった2015年5月2日(日本時間同3日)の“世紀の一戦”フロイド・メイウェザー(米国)戦から、約1年ぶりのリングとなりますが、政治家としても活動するパッキャオは、5月に行われるフィリピンの統一選挙で上院議員に出馬する予定となっており、本人は、このブラッドリー戦を「ラスト・マッチ」としています。

そうした背景もあり、イメージを高めるためにも、パッキャオは“依然として最高!”と評価されるような試合内容が、この試合に求められそうです。

とはいえ・・・パッキャオの最終戦がブラッドリーかよ、という不満そうな声が、私の周辺からも結構、聞こえています。まあ、因縁の試合の決着戦、という見方をすれば、それなりの興味がなくはないのですが、インパクトは確かに薄いですね。

ブラッドリーとの初戦は、2012月6月9日に行われました。

これが最後なのか? あるいは・・・

パッキャオにとっては、5階級制覇となったWBO世界ウエルター級王座の4度目の防衛戦でしたが、1-2のきわどい判定で敗戦、王座から陥落しています。

しかし、互角の展開ではあったものの、このジャッジはファンのブーイングを浴び、審判団はボクシングの見方を知らないのではないか、と糾弾されるほどの不可解判定となりました。

ということで再戦は、2014年4月12日、因縁のリマッチとして行われ、今度はパッキャオが3-0の判定で完勝を収めています。

ブラッドリーという選手は「デザート・ストーム(砂嵐)」というニックネームを持つ、リズムに乗って打ち出したら止まらない連打を武器にしています。

3度目となる今回のラバー・マッチは、パッキャオが前戦のメイウェザー戦で痛めた右肩はどうなのか? 約一年間のブランクの影響はどうなのか? などが気にかかるところとなっています。

それにしても・・・です。

1995年1月のプロデビュー時がライトフライ級。1998年9月にWBC世界フライ級王座を獲得してから、スーパーバンタム、スーパーフェザー、ライト、ウエルター、スーパーウエルターの6階級を制覇。フライ級リミット50・80キロからスーパーウエルター級リミット69・85キロまで、実に19・05キロの体重の壁を乗り越えています。

愛称の「パックマン(Pacman)」は、パッキャオ(Pacquiao)の「Pac」からとコンピューターゲームの「パックマン」から来ているのだそうです。

これまで、階級を超えて大物たちをパクパクと餌食にしてきた「パックマン」が、最後にどんな試合を見せてくれるのでしょうか。

もっとも、パッキャオが「最後」を表明しても、それを周囲がどう受け止めることか、あるいは“続行”の可能性も含んだ試合となりそうですが・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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