残念! 藍ちゃんの失速に思うこと

ウ~ン、何とも残念! というか、観(み)ている側にとっても悔しい! というか・・・歯ぎしりしたくなるようなゴルフでした。

USLPGAツアーの今季メジャー第1戦「ANAインスピレーション」(米カリフォルニア州ランチョミラージュ=ミッションヒルズCC)最終日(4月3日=日本時間同4日)の宮里藍(30=サントリー)です。
(熱戦の模様はWOWOWが生中継)

最終日の宮里は、通算8アンダーで首位に2打差のV圏内でスタートしました。

3日間の“粘りのゴルフ”をこの日も期待して、1977年の全米女子プロ選手権を制覇した樋口久子(現・JLPGA相談役)以来、39年ぶりとなる日本人2人目のメジャー優勝を成し遂げてくれるか、と早朝からテレビの画面を見守りました。

が、宮里はボギーを先行させてしまいます。4番(パー4)で第2打をグリーン左に外し、第3打をミスして寄らず、痛いボギーです。

これまでの3日間、優勝圏内にとどまれたのは、好感触が戻ったパットのフィーリングとそれを生かすアプローチの上手さでした。

4番のアプローチミスにアレッと嫌な予感が漂い、それが5番(パー3)にも伝染してしまいます。グリーン手前からのアプローチが寄らずにボギー。最終日の前半戦、スコアを伸ばしておきたいアウトで、2番のパー5でバーディーが取れず(パー)、この連続ボギーで後退は、まさに暗雲漂う展開となってしまいました。

この大会、宮里は2005年から12年連続して出場していますが、過去11年で最高成績が15位(通算3オーバー)と苦戦しているのは、やはり、ミッションヒルズCCの距離の長さ(今大会は6615ヤード)によるものでしょう。

取り戻す“爆発力”が欲しかった展開

ロングヒッターを有利にする設定。例えば第3日、最終組で一緒にラウンドしたレキシー・トンプソン(21=米国)は、ツアー屈指の飛ばし屋、ドライバーの飛距離を計測したホールでの平均は実に309ヤードと宮里を常時50ヤード、最大90ヤードも置き去りにしていました。

砂漠に造られた平坦で美しいこのコースは、飛ばし屋を歓迎します。第3日の最終18番(パー5)の攻防が、それを象徴します。

宮里がレイアップした後の第3打を1メートル半につけ、バーディーを奪った“宮里流”も魅せてくれましたが、圧巻はトンプソンが豪打で2オンに成功、イーグル奪取で一気に首位に立った攻めのゴルフだったでしょうか。

最終日、連続ボギーで苦しい展開を強いられる中、宮里は9番と11番のパー5でバーディーを奪い、その後に期待がかかりましたが、この日はとことん、アプローチに精度を欠く日となり、12番(パー4)13番(パー4)で連続ボギー、16番(パー4)でもアプローチが寄らないパターンでボギーを叩き、万事休してしまいました。

そうした綱渡りのゴルフに接して思うことは、爆発力が欲しいなァ、ということでした。

“宮里流”は、コースをパワーでねじ伏せる、トンプソンのような〈剛のゴルフ〉ではなく、常にコースと対話しながら小技を光らせる〈柔のゴルフ〉です。上手さは随所に光りますが、我慢を続けてチャンスを待つ展開は、どうしても、スコアを落とした後の反撃力に欠け、特にそうしたものを求めるメジャー競技の設定の中、力尽きてしまいます。

優勝したリディア・コ(18=ニュジーランド)やパワフルなトンプソンたち若手の台頭でUSLPGAツアーも新しい時代を迎えています。

この大会を中継したWOWOWのラウンド・リポーターを務めた2008年国内ツアー賞金女王の元プロゴルファー・古閑美保の言葉が印象に残りました。

〈(宮里は)残念だったでしょうが(復活に向けて)もう大丈夫だと思います。今回のコースは距離もあって『宮里向きではなかった』けど、彼女に合ったコースであれば勝負できると思います〉

USLPGAツアーの今季メジャー第1戦の舞台となった「ミッションヒルズCC」は、復活気配で手応えを感じ、優勝戦線に加わった宮里藍というプロゴルファーを試しながら、長所と短所を浮き彫りにする厳しさを見せました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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