改めて思う15歳の異能

若年層の台頭が目立つ昨今のスポーツ各界ですが、改めて「15歳」という年齢が、アスリートたちの確固たるキーワードとなりつつあることを感じます。

熱戦を展開中のリオ五輪切符を懸けた水泳の日本選手権(東京辰巳国際水泳場)で4月5日の第2日、女子100メートルバタフライ決勝で15歳の高校1年生・池江璃花子(ルネサンス亀戸)が、派遣標準記録を突破する57秒71で優勝、代表の座を勝ち取りました。

水泳界は特に若い選手の活躍が目立ちます。振り返れば2012年ロンドン五輪で当時15歳の高校1年生・渡部香生子(JSS立石)が日本選手団の最年少選手として出場。女子200メートル平泳ぎで準決勝敗退となったものの、悔しさを糧に昨夏の世界選手権では、200メートル平泳ぎで金、200メートル個人メドレーで銀、と競泳女子陣のエースに成長しています。

もっとさかのぼれば、1992年バルセロナ五輪で当時14歳6日の中学2年生・岩崎恭子が女子200メートル平泳ぎで金を獲得。続く1996年アトランタ五輪では、当時14歳の中学3年生・青山綾里が女子バタフライの代表選手となっています。

15歳の快挙で思い出されるのが2014年、国内女子プロゴルフツアーの「KTT杯バンテリン・レディース」(4月20日最終日、熊本県菊池郡=熊本空港CC)をアマチュアで制した鹿児島高校1年生・勝みなみでしょうか。このとき15歳293日の快挙でした。

伊藤美誠も勝みなみも・・・

海外でも2012年、当時15歳のリディア・コイ(ニュージーランド)が米女子ツアー最年少優勝で「カナダ女子オープン」を制覇しています。プロとなったコは現在、世界ランク1位の実力者に成長。先に終了した同ツアーの今季メジャー初戦「ANAインスピレーション」で優勝しています。

男子ゴルフ界でも、現プロの石川遼が2007年5月、国内男子プロゴルフツアーの「マンシングウエアKSBカップ」をアマチュアで制したのは、15歳245日の高校1年生のときでした。

今もその輝く“おでこ”が目に浮かびます。今年の世界卓球団体戦で大活躍した伊藤美誠(スターツ)です。日本チームの決勝進出の立役者となったのが、この15歳の中学3年生でした。仲良しのライバル・平野美宇(JOCエリートアカデミー)も同じ15歳です。

彼女たちの先輩・福原愛も15歳のとき、2004年アテネ五輪の代表となり活躍しています。

フィギュアスケートの浅田真央(中京大)が2004年、GPファイナル優勝を果たしたのが15歳。女子ジャンプの高梨沙羅がW杯初優勝を飾ったときも15歳でした。

こうした面々は、概して3~4歳時くらいから各種目に取り組み、水泳の池江に関して言えば、元陸上選手だった母親から「右脳教育」を施されるなど英才的に育成され、それらが約10年を経て開花した、という流れにあります。

15歳アスリートの最大の武器は、第1に〈怖いものなしの勢い〉といえるでしょうか。キャリアを積んだ年長選手たちの経験を超える勢い。それに第2としてプラスα~例えば感性の鋭さなど~を加えた独自の世界観・・・それが平成世代の“異能”なのかもしれません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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