険しい“世界獲り”の道

さて・・・プロボクシング界は5月14日、ロンドン五輪ボクシング・ミドル級金メダリストでWBC世界同級5位の村田諒太(30=帝拳)が登場します。

中国・香港コンベンション&エキシビション・センターで開催されるフェリペ・サントス・ペドロソ(28=ブラジル)相手のプロ10戦目。今年1月30日、中国・上海でのプロ9戦目、ガストン・アレハンドロ・ベガ(アルゼンチン)を右ストレートで沈め、2回2分23秒KOの会心の勝利を飾って以来の試合です。

今回のペドロソ戦が発表されたとき、次のプロ11戦まで併せて発表されました。7月23日に米国で行う、ということです。この異例ともいえる出来事は、ペドロソ戦に勝利することを前提としており、次につなげるためにも村田には、内容が伴う勝利、を義務付けられた形です。

プロ8戦目(2015年11月)を終えた後、陣営は“世界獲り”に向けて「あと3戦」(帝拳ジム・本田明彦会長)としていました。

1月が1戦なら、今回が2戦、そして・・・3戦目となるか、4戦目となるのか、秋以降にチャンスは来るのでしょうか。いずれにしても村田には、悲願に向けて正念場の一年となることは間違いありません。

それにしても・・・世界のミドル級最前線は、凄い試合が続きました。

「カネロ」「GGG」らの熱い渦の中に・・・

一つは4月23日(日本時間同24日)に米カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで行われたWBA世界ミドル級スーパー王者、WBC世界同級暫定王者、IBF世界同級王者の3タイトルを持つ“絶対王者”ゲンナジー・ゴロフキン(34=カザフスタン)の防衛戦です。

もう一つは5月7日(日本時間同8日)のWBC世界ミドル級タイトルマッチ(米ネバダ州ラスベガス=T-モバイル・アリーナ)で初防衛に成功した2階級制覇王者サウル“カネロ”アルバレス(25=メキシコ)の試合ですね。

挑戦者のドミニク・ウェイド(米)と対戦したゴロフキンは、初回にいきなりダウンを奪い、2回は右攻勢で一気にたたみ込み、2回2分37秒KO勝利を飾り、WBA王座の16連続KO防衛、IBF王座の初防衛を達成させました。

アルバレスは、言うまでもなく、マニー・パッキャオ(フィリピン)が引退した後の中量級を牽引するスーパースター候補生です。

今回の初防衛戦では、スピード感あふれる挑戦者アミール・カーン(英)の先手の攻めに序盤、モタついた感じでしたが、そこはしっかり立て直して5回、左フックでダメージを与え、6回に右カウンターで一気に決着をつけました。

勝利を手にしたゴロフキンとアルバレスの今後は、当然、2人はいつ戦うのだろうか、というところに行き着きます。

ゴロフキンがWBC世界ミドル級の暫定ベルトを保持していることから、WBCが正規王者のアルバレスに再び、指名戦を指示する可能性は大ですが、果たして交渉がどう進むことでしょう。実現すれば、凄い出来事となりますが・・・。

とともに両雄を軸とする、シ烈なサバイバル戦の中にこれから、村田がどういう形で飛び込んでいくのでしょうか。

“世界獲り”への道は険しく、次戦の米国での試合は、誰とどういう戦いをするのか、注目されるところとなりました。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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