“ジカ熱”禍に揺れるリオ五輪

南米初開催となるリオデジャネイロ(ブラジル)五輪の開幕を8月に控えたこの時期、その周辺には「ホントに大丈夫なの?」と、さまざまな開催不安の声が聞こえています。

五輪に合わせて着手された地下鉄など新交通網の開通延期を初めとする準備の遅れは、そうした面では緻密な日本人の目で見れば、いかにもブラジルらしい、といったところ、最終的には何とか間に合わせることでしょうが、このところの政局の混乱は、大きな不安材料でしょうね。

ルラ前大統領の汚職疑惑が浮上し、国民や反対勢力の国会議員は、ルラ氏への糾弾だけにとどまらず、ルセフ現大統領をも弾劾。この混迷の中で果たして・・・の声が膨れ上がっています。

そうした開催国側の事情に加えて、参加する側を怖がらせ、躊躇(ちゅうちょ)させているのが、ブラジルで流行している〈ジカ熱への懸念〉です。

〈ジカ熱(ジカウイルス感染症)〉=「ジカウイルスに感染した人の血を吸った蚊が、他の人を吸血することで感染する。近年、中南米、及び、その周辺地域で流行している。症状は、軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、倦怠感、頭痛など。症状は軽く、だいたい1週間以内に収まるが、WHO(世界保健機構)は、妊婦への感染が、胎児の小頭症などの原因になるとしている」

ということで最近の各国の五輪情報の中、特に女子選手がこの問題に敏感になっているようで、陸上女子七種競技でロンドン五輪金メダリストのジェシカ・エニス・ヒル(30=英国)が、ブラジルでの直前合宿を取りやめたことなどが報じられました。

松山も不安を口にして・・・

ゴルフ場で行う屋外競技のゴルフでは、112年ぶりの五輪復帰にも関わらず、ビジェイ・シン(フィジー)や金メダル候補のロリー・マキロイ(英国)らが、それぞれ辞退や考慮を表明しています。

そうした中で日本のエース・松山英樹(24=LEXUS)もこのほど、辞退を含む考慮を明らかにしました。

松山は現在、USPGAツアー「メモリアル・トーナメント」(6月2日開幕、米オハイオ州ダブリン=ミュアフィールド・ビレッジGC)に参戦していますが、開幕前の5月31日、会場での練習終了後に「ギリギリになってみなければ(五輪出場は)分からない」と発言したものです。

最新の世界ランクが日本勢最上位の15位に位置する松山は、五輪代表圏内をほぼ確実にしており、金メダルへの期待も懸かっていますが、五輪辞退をも視野に入れた松山発言を取材当たっているスポニチ本紙は「JOCやゴルフの五輪対策本部からの連絡もなく、情報が入らない。そういう状態で行けと言われても・・・」と報じています。

ちなみにトーナメントのほうは、第1日、3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74、2オーバーで首位と10打差の105位と大きく出遅れてしまいました。ちなみに松山は、この大会、2014年の覇者です。

松山が指摘した情報不足に関しては、出場辞退の可能性を示唆した男子バスケットボールのスペイン代表選手パウ・ガソル(35=NBAブルズ)も「選手を派遣するなら、情報をすべて公開することが大切なのでは?」と提起しています。

それにしても・・・WHOが妊婦のリオへの渡航を控えるように警告するような危険な情勢にある中での五輪開催は、やはり「大丈夫なの?」と思ってしまいます。

リオ五輪から続く、2020年東京五輪への流れは、いいものであってほしいものですが・・・。

もっとも、日本でも「舛添問題」を抱えていましたっけ。あ~あ、ですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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