心が安らぐ「鎌倉文学館」の雰囲気

「6月は“紫の季節”だねェ」-。

鎌倉好きの例の友人Fが、柄にもなくロマンチックな言葉を口にしました。

そうです。彼なりの「紫陽花(あじさい)」への誘いですね。

・・・ということで俗世が舛添要一・東京都知事の政治資金「公私混同」問題で揺れる6月15日、ああいう厚顔は、ホント、嫌だね、恥ずかしいね、とウンザリしつつ“さわやかさ”を求めて鎌倉に向かいました。

鎌倉の紫陽花寺は、何といっても「明月院」(鎌倉市山ノ内)が老舗として君臨していますが、昨今は、あの巨大な本尊・十一面観音立像を安置する「長谷寺」(鎌倉市長谷)や鎌倉五山の第4位「浄智寺」(鎌倉市山ノ内)なども、境内で美しい紫を競い合っています。

さて、どこにしようか、と特に目的地を決めずに午後1時、江ノ電の「長谷」駅で待ち合わせ。ここでまず、ビックリさせられたのが人の多さでした。平日にもかかわらず、駅のホームは大混雑。改札口を出ても、長谷寺、大仏サマの高徳院へと向かう歩道は、大渋滞の様相です。

これほどとは! これも、今が見ごろの紫陽花人気のせいなのかね~、と進まない人の流れに身を任せながら、では・・・混雑は避けようと私たちは横道に逃げて「光則寺」(鎌倉市長谷)へと向かいました。

光則寺は、長谷駅から高徳院に向かって進み、途中、長谷寺に至る交差点の一つ先を左折した奥にあります。長谷駅から徒歩約10分くらいですね。

人気の長谷寺や高徳院、また表通りの混雑をよそに、ここはちょっと横道に入るだけでひっそりと大人の雰囲気を漂わせており、いってみれば“隠れ家”的なお寺です。

「光則寺」は隠れ家的な花の寺

歴史的には、布教のために鎌倉に入り「安国論寺」(鎌倉市大町)で「立正安国論」を執筆した日蓮上人と〈日蓮六老僧〉の一人である日朗上人にゆかりのあるお寺。日蓮が流罪となったとき、日朗が閉じ込められた土牢も、石段を上った奥に残されています。

そうした一方、ここは知る人ぞ知る、梅、桜、紫陽花、藤、さらに名物の海棠(かいどう)など、多くの花々に彩られた「花の寺」でもあるのです。

お目当ての紫陽花は、境内のあちこちで、いい紫色を梅雨の晴れ間の陽光に輝かせて訪問者たちを楽しませてくれていました。

ここを出てから向かったのが「鎌倉文学館」(鎌倉市長谷)でした。

この文学館は、由比ヶ浜大通りを鎌倉方面に向かい、途中、案内板のある交差点を左折した奥にあります。

ここはいいですね~。

正門からは、樹木の緑に覆われた道が見渡され、小さなトンネル状の「招鶴洞」をくぐって進むと本館の玄関に到着します。その雰囲気が気持ちを豊かにさせます。

「鎌倉文学館のしおり」によると、3階建ての本館と敷地は、加賀百万石藩主・前田利家の系譜である旧前田侯爵家の鎌倉別邸としてあり、1890年(明23)ごろ、第15代当主の前田利嗣(貴族院の侯爵議員)によって建てられた、とありました。

「鎌倉文学館」としては、1985年(昭60)10月に開館していますが、2階の常設エリアには、川端康成、永井龍男ら歴代の鎌倉文士たちの資料、直筆の原稿などが展示され、1階の特別展示エリアには、生誕130年を迎えた詩人・萩原朔太郎の資料の数々が展示されていました。

ゆったりとした時間を過ごした後、ベランダに出て外を見渡すと、目の前に広い庭園とバラ園が広がり、遠くには湘南の海が見渡せます。

海からの心地いい風に吹かれて友人Fは、しきりに「いいねえ」「素晴らしいねえ」を繰り返し感激の様子でした。

ここは、いずれまた何度でも立ち寄りたい気持ちにさせる「◎印」の施設でした。

帰路は、藤沢に戻り、いつものように居酒屋で打ちあげ。この季節のビールは、ホント、喉にしみわたります。ゴクリ!
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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