夏の季節に思うこと

毎年のことですが、梅雨時のこの時期になると、私が住む藤沢市(神奈川県)の「江の島」を中心とする海水浴場は、近づく夏の準備に慌(あわ)ただしくなります。

藤沢市内の海水浴場は、片瀬(東浜&西浜)海水浴場、鵠沼海水浴場、辻堂海水浴場、の4エリアがありますが、小田急線「片瀬江ノ島」駅の前にドッと開ける片瀬海岸は「7月1日」の海開きに向けて目下、海の家の建設急ピッチといったところです。

さて・・・昨今の湘南エリアの海水浴場は〈治安と集客〉という相反するテーマを抱えて四苦八苦の情勢にありますが、今年はどうなることでしょうか?

鎌倉市、逗子市、葉山町など湘南海岸の規制が強化され始めたのは、藤沢市の片瀬海岸の一部海の家の“騒音”が発端となっています。

そうです。海の家の“クラブ化”問題ですね。

私もそれは目撃していますが、片瀬西浜の某海の家が、昼間から大音響で音楽を流し、水着姿の男女がひしめき合って踊るさまは、通りかかる地元住民にとっては異様な光景であり、また、家族連れで海水浴を楽しみに来た人々にとっては、思わず腰が引けてしまう光景だったことと思います。

地元住民の苦情などで、この“クラブ化”問題が表面化したのが2013年のこと。藤沢市は江の島海水浴場協同組合に対して健全化を求め、それを受けて同組合は「音楽の全面禁止」「入れ墨の露出を控える」などの自主規制を打ち出しました。

その結果、起きたことは・・・。

海岸は誰のもの?

藤沢市の海水浴場の規制に対し「音楽のない海水浴場なんて!」と不満を持つ海水浴客が、お隣の鎌倉市の海水浴場に流れ、鎌倉市が規制を強めると今度は逗子市へ・・・といった具合。その逗子市で2013年7月、暴力団関係者による殺傷事件が発生するという最悪の事態が起きてしまいます。

危機感の中、逗子市は規制を徹底強化。海の家以外での飲酒禁止、入れ墨の露出禁止、海の家での音楽禁止、海の家の営業時間短縮、など「日本一厳しい規制」を敷いて2014年夏を迎えています。

こうした海水浴場の規制問題は、神奈川県の「海水浴場ルールに関するガイドライン」を元に湘南エリアの各海水浴場は、今年も続けられることになりますが、行政と業者の間では、やはり〈治安と集客〉についての激しいやりとりが勃発せざるを得ません。

逗子市の「日本一厳しい規制」を実施した夏を終え、こんな声も聞かれています。

〈治安? そりゃ本当に良くなったと思うよ。だって、人(客が)いないからねェ〉

皮肉なものです。が、しかし、こうした事態を招かざるを得なくなったのも、元はと言えば〈海水浴場でのマナー違反〉からきているものでしょう。

例えば、神奈川県では〈各海水浴場の喫煙場所以外での喫煙禁止〉を2010年5月から施行していますが、夏の混雑した砂浜での喫煙や砂浜への吸殻ポイ捨てなどは、喫煙者個々の公共マナーの問題であり、行政によって規制されなければ治らないのでは情けなさすぎます。

砂浜での飲酒にしても、音楽だって常識の範囲で抑えておけば、全面禁止! などという事態にはならなかってことだと思います。

私たち地元住民が思うことは、子供の頃に海を庭代わりにして過ごしたことを思い浮かべ、海は誰のもの? ということです。

ファミリー・ビーチの復活へ-。

家族連れに、盛夏(7~8月)の湘南は怖い、などのイメージを持たれないよう、海岸はいつ来ても変わりのない“普通の海岸”であることが一番ですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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