楽しみな秋以降の統一戦

7月20日にエディオンアリーナ大阪で行われたプロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチでV3に成功した同級王者・井岡一翔(27=井岡)の“今後”が注目されるところとなってきました。

激闘から一夜明けた7月21日、陣営からWBA世界フライ級スーパー王者でWBO世界同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)の名前が挙がり、次戦を予定する大みそかでの統一戦が現実味を帯びてきたからです。

このクラスでの最強を目指す正規王者の井岡は「WBAは複数の王者がいてややこしい」と話しており、最強は一人! と自分の上に位置するスーパー王者のエストラーダ撃破に意欲を見せています。

確かに・・・WBAの複数王者制は、正規王者と暫定王者が別々に防衛戦を行うなどの意味不明があったりしてこのところ、批判の対象になっており、それを受けて改善されつつも、戦う側としては、興行優先の複数王者制は、どうにも納得のいかないところ、井岡のプライドはよく分かります。

とともに最近、よく聞かれることが「団体が多すぎて分かりにくい」という苦情です。

こうしたは声は「JBC」(日本ボクシングコミッション)が、これまでのWBA、WBCの2団体公認からWBO、IBFを加えて4団体公認としたことで起きています。

団体の分かりにくさ、誰がどの団体のチャンピオンなのかの分かりにくさ、などは当然あり、これは以後、どういう方向に進んでいくだろうか、ということは一つのテーマでしたが、やはり、というべきか、井岡のように〈一つの階級での最強は一人でいい〉という方向に進み、王者の防衛戦は王者同士の統一戦へ、という流れが色濃くなり始めています。

井岡&井上に近づくチャンス!

もう一人、統一戦が待ち望まれる男にWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)がいます。

井上はこのほど、3度目の防衛戦が正式発表され、今秋9月4日、スカイアリーナ座間(神奈川県)で同級3位のペッチバンボーン・ゴーキャットジム(タイ)を迎え撃つことが決まりました。

一方、パウンド・フォー・パウンド(全階級を通して最強)ランキング1位のWBC世界フライ級王者ローマン・ゴンザレス(ニカラグア=帝拳)の近況として、1階級上げたスーパーフライ級で9月10日、WBC王者カルロス・クアドラス(メキシコ)にチャレンジ、4階級制覇を目指すことが報じられました。

こういう出来事が明らかになると、周囲は(もちろん私たちを含んで・・・ですが)では“ロマゴン”との統一戦はいつだ! との興味のほうが、V3戦より優先されてしまいます。

つまり、井岡にしても井上にしても、あるいは9月16日に11度目の防衛戦が決まったWBC世界バンタム級王者・山中慎介(33=帝拳)にしても、もう防衛戦をやればいい、という話ではなく、誰と統一戦を代表とするビッグマッチでどういう内容の試合をしたか、ということが問われる時代になったのだと思います。

井上はもちろん、ゴンザレス戦が“線”で結ばれることになれば、望むところ! の気概を見せているようですが、視線の先に“夢対決”を見据えて今を戦います。

だから井岡はV3戦、序盤でキービン・ララ(ニカラグア)に手こずりながら、大詰めの10回に連打でダウンを奪い、11回、右ストレートから猛然と連打を浴びせ、きっちりとKO勝ちしたところに〈次戦での“頂上決戦”への覚悟〉が見え隠れしたものでした。

井岡も井上も、秋以降の動向から目が離せなくなりそうですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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