広州アジア大会に思うこと

中国・広州で熱戦を展開させているアジア大会ですが、第7日(11月18日)の競泳最終日に行われた男子400メートル・メドレーリレーで競技終了後、先着した中国チームの引き継ぎ違反が発覚して中国は失格。繰り上げで日本チームに金メダルが転がり込みました。

喜びの日本チームとは対照的に“暗”の中国チームでしたが、見る側(私だけかもしれませんが)にそれほど、中国への同情が沸かなかったのは、第5日(16日)に行われた柔道女子48キロ級の一件、理不尽な出来ごとがまだ、頭の中にこびりついていたためかもしれません。

問題のその一戦は、日本の福見友子(25=了徳寺学園職)と中国の呉樹根(23)が対戦した決勝戦です。勝負は旗判定に持ち込まれましたが、2-1で勝ったのは、最後まで攻め続けた福見ではなく、最後まで腰を引き続けた呉でした。

当地で取材に当たるスポニチ本紙の担当記者は、この疑惑判定に怒る全柔連・吉村強化委員長のコメントをこう記しています。

「100人見たら100人、福見が勝ったと思うだろう。ああいう判定をしていたら、中国が疑われることになりますよ」

3人の審判構成は、主審がモンゴル人、副審が韓国人とレバノン人。福見勝利の旗を上げたのはレバノン人だけで他の2人は呉勝利の旗。この結果は、審判技術のレベルの低さ、などというものとは別にあらぬ疑惑、吉村強化委員長が指摘した主催国の“横車”をも感じさせて後味の悪さだけを残してしまいました。

すべてが国威発揚の場

だいたい「109」などという数字は、どう考えても“異常”でしょう。異常という言葉に語弊があるなら“正常ではない”と言い換えましょうか。中国が獲得した金メダルの数(18日現在)です。ちなみに2位の韓国が37個、3位の日本が21個、ともう、他国が競り合う余地などないほど、断トツの差をつけてしまっています。

沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突の映像が流出して一般に中国の横暴が明らかにされ、中国国内では反日運動も活発化する中でのアジア大会開催。政治とスポーツは切り離して考えることが原則ではありますが、08年北京五輪にしても今回の広州アジア大会にしても、国際舞台で幅を効かせるようになった中国にとっては、すべてが“国威発揚の場”なのでしょう。

なりふり構わずメダルを荒稼ぎするためには、手段を選ばず! の構えが随所に見え隠れします。太極拳などの武術競技は地元開催の特権としてまだ、許されるにしても「中国将棋」がなぜ、アジアのスポーツの祭典の場に入ってくるのでしょうか。

もっとも、こういった“KY性”が、強くなった昨今の中国を支えているのでしょうし、日本も、健闘する韓国もただ、指をくわえて見ているだけではなく、もっとどん欲になる必要があるのかもしれません。

そんなことを書いている私はどうなのか、ですって? いえいえもう、私はシャイな性格ゆえ、そういう無神経さは、とても恥ずかしいし、耐えられない気持ちの方が先立ってしまいます。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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