今年も沸かせる年末の世界戦

年末のプロボクシング興業は近年、定着化してファンの期待を集めていますが、今年もまた現時点(11月17日現在)で世界戦4試合が決定しました。

12月30日(神奈川・横浜文化体育館)にWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)の7度目の防衛戦とWBC世界ライトフライ級王者・拳四郎(25=BMB)の2度目の防衛戦が、12月31日の大みそか(東京・大田区総合体育館)にはWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)の7度目の防衛戦とIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(23=ワタナベ)の初防衛戦が、それぞれ行われます。

そんな中、2014年から3年連続となる井上の12・30出撃が正式発表されたとき、記者たちの反応は、オッ、やるのか、といった感じのものが多かったように思います。

というのも、井上陣営の周辺には〈2月米国〉がちらついており、それに合わせるなら、12月30日の後では間隔が・・・という日程上の無理を感じていたからです。

井上は、今年9月9日(日本時間同10日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで開催された「SUPER FLY」に参戦、念願だった米国デビューを果たしました。

強い相手を求めて・・・統一戦への流れ

この興行は“ロマゴン”こと世界4階級制覇のローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)らスーパーフライ級のトップを集めたイベント。井上は、米大手ケーブルテレビ局HBOのオファーという異例の段取りでこのイベントに参戦、米国のリングに上がっています。

HBOが井上に用意した、無難な“顔見せ”的相手、これはかなわん、と逃げ回るアントニオ・ニエベス(米国)を簡単に料理(6回TKO勝ち)した井上は、もっと強い相手を要望、IBF世界スーパーフライ級王者ジェルウィン・アンカハス(25=フィリピン)との統一戦を熱望しています。

折から「SUPER FLY」の第2弾が、2月24日に米国で開催される運びとなり、井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は、出場の意向を主催者側に伝えています。

井上が熱望するアンカハス戦は、一度は断られていますが、それが実現するかどうか、そのビッグマッチを背負う井上が、12月30日の同級7位ヨワン・ボワイヨ(フランス)戦で弾みのV7を成し遂げるがどうか、というのがテーマとなります。

井上は、もう一つ、スーパーフライ級(リミット52・16キロ)では、もう厳しい体重問題がのしかかっており、バンタム級へ上げる前にスーパーフライ級でやれることはすべてやっておきたい、という意向があります。

あまり、ノンビリと構えてはいられない事情が、タイトな日程にも象徴されているようですね。

統一戦といえば、12・31に出撃する田口は、IBF王者ミラン・メリンド(フィリピン)と7度目の防衛を懸けて激突することになりました。

日本人世界王者の他団体王者との統一戦は、2012年6月のWBC世界ミニマム級王者・井岡一翔(井岡)vsWBA世界同級王者・八重樫東(大橋)など過去3度行われていますが、こちらもファンを沸かせる試合になりそうですね。

とともに4団体公認で王者が乱立気味の中、これからはどんどん統一戦への流れが急となり、淘汰の傾向になりそうです。
プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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